2014-01-01から1年間の記事一覧

なぜ誤訳指摘をしたか

善意のひどい訳についてについての補足を書く。 まず、「なぜ指摘を公開でやったのか」ということから。「アスペ日記」というタイトルで日記を書いてはいるけれど、「こんなふうに誤訳指摘したら気ぃ悪い(感じ悪い)*1よなぁ」ぐらいの感覚はぼくにもあった…

善意のひどい訳について

2014/10/14 追記: 補足記事を書きました。なぜ誤訳指摘をしたか ぼくは、ずっと昔から「ひどい翻訳」というものに憤りを感じてきた。以前、別の記事に書いたこともある。統計学を拓いた異才たちのようなひどい翻訳を見るたびに、どうして世の中からはこの手…

「C言語でプログラミングする際の覚書」の誤訳箇所

ここでは、C言語でプログラミングする際の覚書の誤訳を列挙します。参考として、私の翻訳はC言語プログラミングの覚え書き(改訳)にあります。 What follows is ... ×従うべきは ○これから述べるのは "What follows" で「続くもの」という意味です。ここで…

C言語プログラミングの覚え書き(改訳)

原文: Notes on Programming in CRob Pike1989年2月21日Copyright (C) 2003, Lucent Technologies Inc. and others. All Rights Reserved.Lucent Public License Version 1.02 前書き KernighanとPlaugerによる“The Elements of Programming Style” (「プロ…

片付けを始めるコツ

個人的にうまくいった、「片付けを始めるコツ」について書いてみます。ぼくと同じタイプの人間向けです。 概要を箇条書きにすると、次のようになります。 限られた回数の「片付け動作」をする。 リラックスする。 以上の繰り返しです。 「片付け動作」とは何…

「履く」と「穿く」が面倒なことになったいきさつ

ズボンや靴を「はく」というのは、どう書くか。*1ご存じの方は多いと思いますが、これはけっこうやっかいな問題なんですよね。 もっとも、「あ、これ正解知ってる」という人もいるでしょう。ズボン・スカートは「穿く」で、靴は「履く」でしょ、と。 ここで…

darts-clone の Java 移植

矢田さんのdarts-cloneをJavaに単純に移植したので、GitHubに上げました。https://github.com/hiroshi-manabe/darts-clone-javadarts-clone については、矢田さんの日記に詳しい解説があります。 これを移植したときは、仕事で使えるかと思ってやってみたの…

TeX の発音

今さら、TeX の発音が話題になっているようです。TeXはテック もう何度目だというぐらい目にしている気がするのですが、この問題は本質的にややこしいのでどうしようもないですね。 この問題について書かれているページのひとつとして、以下のものがあります…

いい話(W社を辞めました)

(2015/09/01追記:この記事は私がW社に在籍した2013年4月から2014年4月までの間の個人的な経験に基づくものです。就職の参考にされる方は、その後W社の社風や開発者の扱いに変化があったかどうか等についてご自身で最新の情報を得ていただければと思います…

マッチョとの戦い

今のネットは面白い。ツイッターでは、毎日のようにエアリプ、つまり相手を書かないほのめかし合いがやりとりされている。時には、ブログでも同じようなことが起こる。ちょっとした愚痴を書いたつもりが、愚痴ってんじゃねーよ的な反応を呼んだりする。 面白…

一般プログラマの妻がゲイツの子供を産めるシステムを作るべき

プログラマの生産性と報酬について考えてみたけど、どう考えても 1万人に 1人ぐらいのトッププログラマ以外には子供が持てる気がしない。子育てをするうえで一番厳しいのは、その間労働力が半分になってしまって、世帯収入を支えられないということ。それに…

プログラマの生産性と報酬

追記: 続編を書きました。マッチョとの戦い 最近、プログラマの生産性が話題です。いろんな意見があるものの、個人的には 10〜100倍の生産性の違いはあると思います。 いや、それは違う、生産性の高いエンジニアは生産性の低いエンジニアに作れないものが作…

「了解」は失礼か?

最近、「了解」は失礼だという説が出てきているようです。どこの誰が言い出したのか知りませんが、ごく最近であることは確かです。 少し前のマナー本には、そんなことは書いてありません。たとえば、2003年のこれだけは知っておきたい! 改訂版 ビジネス・マ…

完備辞書(簡潔ビットベクトル)の解説

以前、「簡潔データ構造 LOUDS の解説」というシリーズの記事を書いたことがあります。LOUDS というのは木構造やtrieを簡潔に表すことができるデータ構造なのですが、この中で「簡潔ビットベクトル」というものについてはブラックボックスとして扱っていまし…

「障害」書き換え説,あるいは戦前の雑さ

いつごろから広まったのか知りませんが、“「障害」は本来「障碍」と書くのに、戦後になって「障害」と書くようになった”という俗説があります。結論から書きます。「障害」は戦前からある書き方です。 今はGoogle ブックスという便利なものがあるので、画像…