1か月前のミラノ
1か月前のイタリアで、"#milanononsiferma" (ミラノは止まらない*1)という動画とタグが流行りました。
www.youtube.com
「奇跡を起こそう、毎日」「なぜなら恐れないから」といったことが書いてあります。
イタリア語が読めなくても雰囲気は伝わるとは思います。
なんとこの動画は、ミラノ市長にもシェアされていました。
その当時のミラノの感染者数は400人ほど。
休校・公的施設閉鎖・営業制限などが行われていたそうです。
#milanononsiferma というハッシュタグがミラノで普及してきてる。「怖い!」で休校、公的施設閉鎖、営業制限を即時したけど、このままじゃ経済がやばいと危惧する人が増えたみたい。ウィルスの恐怖もだけど、経済不況により死につながってしまうというケースもあるからなあ。
— mdrttn (@Ridomint) 2020年2月28日
このビデオは、「コロナなんかに負けずに経済を回していこう」という気持ちで作られたのかもしれません。
しかし、その1か月後のミラノ、ひいてはイタリアがどうなっているかはみなさんご存じの通りです。
そして、現在の東京です。
東京都の新型コロナ感染者数、2月16日くらいから約6週間(41日)で10倍になるペースで増えてるっぽい。 pic.twitter.com/HHnkhZXvoW
— Yohei Kondo (@kondo_yohei) 2020年3月25日
これは対数グラフなので、一直線ということは、10倍・100倍・1000倍というペースで増えているということです。
未来のことは普通はわからないものですが、今この瞬間は、誰でも未来予知者です。
潜伏期間もあるので、1か月後には確実にこの線に沿って感染者が増えているはずです。
そのころには、今よりさらに厳しい対策が取られているでしょう。
しかし、どうしても思わずにはいられません。
「1か月後の対策をいま取ることはできないんだろうか?」と。
イタリアやスペイン・フランスでやっているような極端な対策は、いま実行すると「納得感」が得られないかもしれません。
実際に死体の山が積み上がって初めて、「これほどの惨状ならしょうがないか」と思ってもらえるのかもしれません。
でも、私たちは「タイムテレビ」を持っています。
このままゆるい対策を取り続けた場合の未来は見えています。
何か、いま以上にできることはないんでしょうか。
例えば、現状では帰国者や症状のない濃厚接触者には自宅待機をしてもらっているそうですが、一人あたり何十万円・何百万円をかけても、確実に感染が起こらないホテル的な施設で過ごしてもらうとか。(素人考えですが)
いまここでかける1円は、何百円・何千円にもなって返ってくるんじゃないでしょうか。*2
現状で、本当に命懸けで、「実効再生産数を下げるためなら何でもやる」という対策が取られているんでしょうか。
私にできることはあまりありませんが、ブログ記事を書くだけでも、少しは助けになると思っています。
ネット上の流行は、現実に影響を及ぼします。
"#milanononsiferma" が(おそらくマイナスに)影響を及ぼしたように。
これを読んだ人も、「1か月後の対策をいま取ることはできないんだろうか?」という疑問を、何らかの形で広めていってください。
そうすれば、それはウイルスのように広がるはずです。
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